こんにちは!ヒカリナ学生インターンの町山です。
昨今、金融業界でもAIの活用が進んでおり、特に投資に役立つサービスが様々生まれています。
今回の記事では、その中でも特に「投資判断」に役立つAI投資サービスを、

  • 投資一任型AI投資
  • ポートフォリオ提案型AI投資
  • 株価予測・分析サービス
  • チャットAI

の4タイプに分けて紹介していきます。

運用もAIにおまかせ「投資一任型AI投資」

まず紹介するのは、投資一任型のロボアドサービスや自動売買サービスです。
投資判断そのものをAIに任せられ、今回紹介する中では最も自動化の度合いが高いタイプとなります。

ROBOPRO / FOLIO

料金:年率1.1%(税込)
対象:どなたでも
公式サイト:https://ai.folio-sec.com/

「ROBOPRO」は、SBIグループ傘下のFOLIOにより提供される投資一任型のロボアドバイザーサービスです。
世界中の株式や債券、不動産など、様々な資産に分散して投資をおこなう「グローバル分散投資」の手法を用い、中長期的な視点でAIが投資配分をリバランスしてくれます。
一般的なロボアドとは異なり、コース変更を行わなくても、予測結果に基づいて毎月柔軟なリバランスが行われます。 そのため、つねに最適な投資配分を維持することができます。

予測は、高度なAI技術と金融工学理論を組み合わせた投資判断プロセスに基づき、40以上の先行指標を用いて行われます。
予測精度の高さは公式サイトにある毎月のパフォーマンス実績を見れば明らかで、試算では2020年1月のリリースから2025年6月末まで投資をしていた場合、およそ119.88%の増収が期待できます。
この点もROBOPPROの大きな強みとなっています。

QUOREA FX / フィリップ証券

料金:月額2980円+月間売買代金の0.03%
対象:どなたでも(自動売買には松井証券 / フィリップ証券 / 岡三オンラインの口座が必要)
公式サイト:https://quorea.jp/

次に紹介する「QUOREA FX」は、FXの自動売買プラットフォームです。
一般的に資産を保有し続けるロボアドとは異なり、売却も自動で行ってくれるため、短期的な投資にも適しています。特に、

  • ユーザー同士で取引が行われるCtoCのプラットフォームであること
  • 「投資ロボット」はユーザー自身が作成・選定できること

以上の2点から、他の投資サービスとは異なる画期的なサービスとなっています。

投資ロボットとは、短期的・長期的な為替の値動きを分析し、売買の判断を自動で行ってくれるAIシステムのことを指します。
QUOREA FXでは、QUOREAが提供する開発パーツを利用して、ユーザー自身がロボットを自分好みにカスタマイズできるようになっています。
また、他のユーザーが作成した投資ロボットを利用することも可能です。
各投資ロボットはAIによる点数付けが行われるので、この点数を参考にしたり、選定を行えるようになっています。

SBIラップ AI投資コース / SBI証券

料金:運用資産額の0.660%(年率・税込)
対象:SBIラップユーザー
公式サイト:https://go.sbisec.co.jp/prd/swrap/aiwrap_top.html

SBIラップAI投資コースは、資産運用をすべてAIに任せられる全自動型の運用サービスです。

初回申込時の最低投資額は1万円で、それ以降は毎月1回1,000円からの積立投資も可能です。

運用に使用されるAIは、ROBOPROを提供するfolio社が開発したものです。
1990年ノーベル経済学賞を受賞した理論をベースに、先行性の高い40種類以上のマーケットデータを分析し、最適な投資配分を導き出します。

投資対象は以下の8種類のインデックスファンドです。

  • 米国株式
  • 先進国株式
  • 新興国株式
  • 米国債券
  • 米国ハイイールド債券
  • 新興国債券
  • 米国不動産

これらをAIが組み合わせることで、効率的な分散投資を行うことができます。

実績面でも高いパフォーマンスを誇り、2014年のサービス開始から2024年までの10年間、AIラップによる投資をしていた場合、+191%の増加が見込まれます。公式発表によると、これは一般的なロボアドバイザーを上回る成果とのことです。
さらにAIは学習を重ねることで予測精度の向上が期待でき、今後もより精緻な運用が可能になると考えられます。

AIの提案で投資判断を簡単に「ポートフォリオ提案型AI投資」

次に、アドバイス型のロボアドサービスを紹介します。
運用は自分で行う必要がありますが、どのような投資判断が最適かAIが教えてくれるため、その分自分で考える手間が省けるタイプとなっています。

AI株式ポートフォリオ診断 / SMBC日興証券

料金:無料
対象:SMBC日興証券「ダイレクトコース」ユーザー
公式サイト:https://www.smbcnikko.co.jp/products/stock/portfolio/index.html

「AI株式ポートフォリオ診断」は、SMBC日興証券が同社の「ダイレクトコース」ユーザー向けに提供する、アドバイス型のロボアドサービスです。
AIの予測結果と現代ポートフォリオ理論、さらにユーザーのリスク許容度や見直しの頻度、資金、保有銘柄などの情報をもとに、最適なポートフォリオをAIが提案してくれます。

AIには、ディープラーニングの手法を用いて全上場銘柄の決算データや株価データが学習させてあり、国内株式上場銘柄の期待収益とリスク、銘柄同士の相関を算出します。
新規ポートフォリオの提案も保有ポートフォリオのリバランスの提案も行ってくれるので、これから投資を始める方も既に始めている方も利用できます。
特に、リバランスの提案には、SMBC日興証券以外の証券会社で保有している銘柄も考慮してくれるので、複数口座を持っている方にも適したサービスです。

AI予測・分析で正確な投資判断を可能に「株価予測・分析サービス」

次に、株価の予測をしてくれるAIサービスを紹介します。
アドバイス型ロボアドほどサジェストに重点は置かれていませんが、AIによる高精度の予測・分析で効果的な投資判断を可能にしてくれるタイプです。

AI株価見守りサービス / SMBC日興証券

料金:無料
対象:SMBC日興証券「ダイレクトコース」ユーザー
公式サイト:https://www.smbcnikko.co.jp/products/stock/aimonitoring/

「AI株価見守りサービス」は、AIの予測と投資戦略をもとに国内株式の売却タイミングを通知してくれるサービスです。
先ほど紹介した「AI株式ポートフォリオ診断」と同様、こちらも利用条件としてSMBC日興証券のダイレクトコースに加入している必要があります。

AIには株価データや市況データを学習させてあり、回帰モデルを用いて国内株式上場銘柄の1週間先のトレンドを予測してくれます。
この予測結果と「ロスカット&プロフィットホールド戦略」という投資戦略に基づき、リアルタイムで売り買いの判定が行われます。
また、AIによる機能とは別に、テクニカル指標を参考として「買いシグナル」を表示してくれる機能もあり、こちらも投資判断に役立つコンテンツとなっています。

AI日本マーケット予測 / auじぶん銀行

料金:無料
対象:auじぶん銀行の口座保有者
公式HP:https://www.jibunbank.co.jp/service/ai_japan_market/

次に紹介する「AI日本マーケット予測」は、株式市場全体の動向が把握できるサービスです。
手数料は無料ですが、利用にはauじぶん銀行の口座およびアプリを保有している必要があります。

予測の対象には「今月の日本株価」と「5営業日後のTOPIX」の2種類があります。
「今月の日本株価」は、日本企業の購買計画等の情報を指数化した「auじぶん銀行日本PMI」やTOPIXの過去一か月のデータをもとに行われます。
また、TOPIXに関してはより短いスパンの予測が可能で、5営業日後にTOPIXが上昇するか下落するか、予想される動向がわかります。

AI銘柄ナビ / マネックス証券

料金:無料
対象:どなたでも
公式サイト:https://info.monex.co.jp/service/ai-nav.html

続いて紹介する「AI銘柄ナビ」は、売買のタイミングや株式の銘柄選びのヒントを与えてくれるサービスです。
主なサービス内容は個別銘柄のトレンド予測で、一か月後に予測される株価の動向を「大幅に上昇」「上昇」「下落」「大幅に下落」の4択で教えてくれます。
予測は、過去の株価情報や業績、日米主要指数、為替、利回りなどの情報を総合的に用いて行われます。

また、5G、インフラ、高齢社会などのテーマを選択すると、AIが関連度の高い銘柄を判定・ピックアップしてくれるなど、銘柄選定にもAIが活用されています。

各種AI投資分析機能 / moomoo証券

料金:無料
対象:どなたでも
公式サイト:https://www.moomoo.com/jp/learn/detail-what-is-moomoo-ai-117907-250429012https://www.moomoo.com/jp/feature/stock-analysis

moomoo証券のアプリでは、AIを活用した以下4つの投資分析機能を無料で利用できます。

  • AI銘柄分析
  • AIチャート予測
  • AIチャートパターン
  • テクニカル指標総合分析

それぞれの機能について、詳しくご紹介します。

AI銘柄分析
生成AIが、指定した銘柄の株価・業績・関連ニュースを自動で収集・要約し、日報や週報としてまとめてくれる機能です。
現在は米国株のみが対象ですが、今後は日本株や日米のETFにも対応予定です。

AIチャート予測
過去の株価データをもとに、今後の値動きを予測する機能です。
独自のアルゴリズムにより、分析対象と値動きが似ている期間を持つ100銘柄を抽出し、その後の株価推移を参考に翌取引日の上昇確率や最大上昇幅・下落幅を算出します。
予測結果はチャート上に表示され、視覚的にも直感的に把握できます。

AIチャートパターン
AIチャート予測と同様に株価の将来予測を行いますが、こちらはテクニカル分析を自動で実施するのが特徴です。
銘柄自身のチャートから「ダブルトップ」や「逆三尊」などのパターンをAIが検出し、株価が上昇傾向か下落傾向かを分析します。
対応銘柄は、米国株と日本株です。

テクニカル指標総合分析
過去1年間の15種類のテクニカル指標をもとに、AIが対象銘柄の強気・弱気の度合いを分析してくれる機能です。
結果はバロメーター形式で表示され、売買のタイミングがわかりやすくサジェストされます。
さらに「AIモニター」機能では、株価が通常レンジを超える出来高や値動きを検知し、即座に通知してくれます。

これらの4つの機能を組み合わせることで、初心者から経験豊富な投資家まで、より精度の高い投資判断をサポートします。

IZANAVI / PostPrime

料金:無料(PostPrime Platinumは月額5850〜6600円)
対象:PostPrime Platinumユーザー
公式サイト:https://help.postprime.com/hc/ja/articles/10073223351311-IZANAVIについて

IZANAVIは、投資型Youtuberとして有名な高橋ダンさんが代表のPostPrime社が運営する、同名の投資教育SNS「PostPrime」のAIツールです。

IZANAVIは、チャートパターンの数を元に分析ができることが特徴です。
AIがチャートパターンを検知し、現れたチャートパターンが多い時・少ない時を判断・通知してくれます。

AIには過去30年以内の値動きを学習させてあり、60以上のチャートパターンを検知できます。
チャート上にはチャートパターンが多い日/少ない日が示してあるので、過去にチャートパターンが多かった/少なかった日の後、チャートがどのような推移をしているかを確認でき、その情報を元に効率的な投資判断ができます。

なお、IZANAVIを利用するには月額5850円(Web版)/ 月額6600円(iOS・Android版)のPlatinumメンバーシップに加入する必要があります。

投資判断に必要な情報収集を効率化「チャットAIサービス」

最後に、チャットAIサービスを紹介します。
チャットAIを活用すれば情報収集を効率化でき、投資判断を行う際の手助けになります。
他に比べると自力で判断する割合は高いですが、自身の知識やテクニカル指標などを駆使しながら高精度の投資判断を目指せるサービスです。

マーケットAI / 三菱UFJモルガン・スタンレー証券

料金:無料
対象:どなたでも(オンライントレード版は三菱UFJモルガン・スタンレー証券の「オンライントレード」ユーザー)
公式サイト:https://www.sc.mufg.jp/sp/marketai/index.html

「マーケットAI」は、国内株・米国株・為替・指数・投資信託に関する質問にAIが最新情報を回答してくれるサービスです。
「値上がりした国内株は?」、「ダウ平均はどうなっている?」など、チャット形式で市場状況や特定銘柄に関する回答を得られます。
特に、質問によっては複数の回答を生成してくれるため、投資判断に必要な情報を、Web上で検索するよりも効率的に収集することができます。

サービスは、ホームページまたはオンライントレード(サイト/アプリ)で利用できます。オンライントレード版では、リアルタイムで情報が取得されます。
さらに、回答は24時間いつでも得られるため、場所や時間を選ばずに使える便利なタイプとなっています。

楽天証券 / 投資AIアシスタント

料金:無料
対象:どなたでも(オンライントレード版は三菱UFJモルガン・スタンレー証券の「オンライントレード」ユーザー)
公式サイト:https://www.sc.mufg.jp/sp/marketai/index.html

楽天証券では、生成AI活用チャットサービス「投資AIアシスタント(β版+)」を提供しています。

AIは楽天証券のビジターサイトやFAQサイト、楽天の金融オウンドメディア「トウシル」などを学習しており、投資の知識や楽天証券の操作方法、トウシルのおすすめ記事を教えてくれます。
AIモデルは、2025年7月以降、GPT4.1を搭載しています。

なお、無料で利用できますが、試験運用中のため1日の利用回数には上限があります。

AIアシスタント / moomoo証券

料金:無料(メンバーシップのランクに応じて利用回数制限あり)
対象:moomoo証券ユーザー
公式サイト:https://www.moomoo.com/jp/learn/detail-what-is-moomoo-ai-117907-250429012

moomoo証券のAIアシスタントは投資に特化した対話型AIで、moomoo証券アプリ内で使用できます。
アプリ内の情報だけでなく、外部情報の検索にも対応しています。

具体的には、以下のような内容をサポートしてくれます。

  • 株式情報の解説
    特定銘柄の財務状況や業績動向についての解説や、株価変動の背景にはどのようなニュースがあるのか解説してくれます。
  • 市場トレンドの分析
    主要指数(日経平均、S &P500など)の動向やセクター別のトレンドと、マクロ経済や国際情勢との関連性などを解説してくれます。
  • 基本的な金融用語の説明
    「ETFとは?」「分散投資のメリットとは?」⁨⁩など基本的な知識を教えてくれます。
  • 経済指標の解説
    GDPや雇用統計などの経済指標が市場に与える影響などを解説してくれます。

AIアシスタントはmoomoo証券の口座を開設していなくても5回までは利用できますが、それ以上の回数を使うには口座開設をする必要があります。 また、メンバーシップのランクに応じて制限があります。

まとめ

今回は、AIを利用した投資に関するサービスについて紹介しました。
AIの分析・予測精度は学習により今後も向上していくことが見込まれます。今回紹介したサービスがどのように成長していくか、また今後どのようなサービスが出て来るか、注目していきたいですね。

*記事の情報は、2025年10月時点のものです。

金融、Fintech(フィンテック)サービスのお仕事のご相談をお待ちしています

ヒカリナでは投資サービスや銀行サービスなどの金融、Fintech(フィンテック)関連のサイト制作やUIデザイン、UXリサーチなどの調査分析業務の実績が豊富です。
金融サービスの理解とユーザーの理解(金融に対しての)をベースに、素早くそして奥行きのある対応が可能です。
これまで数多くの金融案件に関わらせていただきましたので、少しでも恩返しできるよう金融サービスの問題解決や価値向上に向け、取り組んでいきたいと思っています。

金融・Fintech(フィンテック)関連の実績