Public.com

はじめまして!ヒカリナ学生インターンの町山です。
今回から、学生インターンが海外金融サービスのサービスやUIについて感じたことを紹介していくシリーズ記事をスタートします。

今回は、SNS機能と種類豊富な投資商品を提供する少額投資アプリ「Public.com」のサービスやUIについてご紹介します。

SNS機能と種類豊富な投資商品が特徴

Public.com(パブリック)は、「Making the public markets work for all people(金融市場をみんなのものに)」というコンセプトをもつ、アメリカ発の金融アプリです。
少額投資の取引だけでなく、投資に関するSNSでユーザー同士の交流ができることが特徴となっています。
投資SNSでは、他のユーザーと意見交換をしたり、専門家によるライブ配信を聴いたりして投資に関する知識を身に着けることができます。

より高度な分析ができるプレミアムプラン

また、Premiumという有料プランも提供しています。
月額$8で加入すると、以下の機能が利用できるようになります。

  • 高度な情報(収益倍率、ESGスコアなど)や専門家のレポートへのアクセス
  • 取引時間の延長
  • ポートフォリオのパーソナライズ
  • 会員限定のサポート

より専門的に投資に取り組みたい上級者に適したサービスですね。

株から美術品まで多様な投資商品を提供

投資商品の豊富さもPublic.comの特徴のひとつです。
Public.comでは株式や暗号資産の他、投資信託、国債、美術品、高級品など、様々な投資商品を取り扱っています。
楽曲の印税を商品とした「ロイヤリティ投資」も近日公開予定(2023年5月時点)で、アートへの投資がさらに充実する模様です。

投資サービスは手数料が無料で、さらに最低投資金額がなく好きな金額から投資をすることができます。
初心者でも投資を始めやすいサービスデザインですね。

Public.comのアプリUI

ここからは、アプリのUIについて紹介します。

こちらのレビューサイトで紹介されているアプリ画面を見ると、白や青を基調としたシンプルですっきりとした印象のデザインです。
下部にはタブバーが配置されていて、左からSNS機能が使える「Community」画面、「Portofolio」画面、新しい銘柄を見つけられる「Explore」画面のアイコンが並んでいます。

Explore画面 : 複数のグラフで銘柄の情報を多角的に表現

ここでは、銘柄を検索できるExplore画面を見ていきます。

先ほどのアプリ画面を見ると、グラフで銘柄の情報をわかりやすく示せていますね。

最初に出てくる線グラフは、その銘柄の評価額の推移を表しています。
グラフの下にあるタブでは、表示する期間を選べるようになっています。

下へスクロールしていくと、主要なデータのグラフ(Key Metrics)が表示されます。
こらは横スクロールすることで「Earnings(収益)」「Rating(評価)」など表示を切り替えられるようになっています。
隣り合っているグラフが少し見切れていて、横スクロールできることが視覚的に伺えますね。
ユーザビリティに配慮したデザインだと思います。

Earningsの棒グラフでは、これまでのリターンの実測値(Actual)とその予測値(Expected)が期ごとで表示されています。
運用実績だけでなく、予測値と実測値とのずれも確認でき便利ですね。

Ratingはその銘柄が売り時(Sell)か買い時(Buy)か、それとも様子見(Hold)か示しています。
0~5のスコアが与えられ、値が低いほど買い、高いほど売りとして判断されます。
この数値化自体わかりやすいシステムですが、さらにインフォグラフィックで視覚的にもわかりやすくなっています。

まとめ

今回は、SNS×少額投資アプリ「Public.com」のサービスとアプリUIについて見てきました。
ご紹介したExplore画面のUIから注目したいポイントは、

  • 複数のグラフで情報を多角的・視覚的に表現
  • ユーザビリティに配慮したデザイン

の2つです。

銘柄の情報が非常にわかりやすくまとまっており、投資への理解を深めてほしいという、コンセプト「Making the public markets work for all people(金融市場をみんなのものに)」に通ずる思いが感じられるUIでした。