N26

こんにちは!ヒカリナ学生インターンの町山です。
海外金融アプリのサービスやUIについて感じたことをシリーズ化して発信しています。

第6回目の今回は、マルチに使えるドイツ発のモバイルバンク「N26」をご紹介します。

便利でマルチなドイツ発のモバイルバンク

N26は2013年にドイツで創業したネオバンクで、銀行口座、クレジットカード、保険、投資商品、貸出など複数のサービスを1つのアプリで提供しています。
対象のヨーロッパ諸国での居住証明(住所と電話番号)があれば日本でもアプリで口座開設を完結できること、口座維持費が無料であることなどから、ドイツやヨーロッパへの留学生にもよくおすすめされているようです。
*追記:現在はサービス提供国のTIN(Tax Identification Number;日本の場合マイナンバー、オランダの場合BSN)が必要となり、渡航前に開設することができなくなりました。
(私もオランダに留学するので、準備ができ次第使おうかなと思っています!)
*追記:オランダ生活をスタートさせ、N26の口座を開設しました!

手軽な低コストプランと旅行好きにぴったりな有料プラン

N26では口座維持費がかからず基本料金無料で利用できますが、有料プランではさらに豊富なサービスを提供しています。
有料プランには月額4.90€の「Smart」、9.90€の「You」、16.90€の「Metal」の3種類があります。

「Smart」では、無料プランの「Standard」と比べATMの無料引き出し回数が3回から5回になったり、10個のサブアカウントを作れるなどのメリットがあります。
「You」は、「Smart」のサービスに加え旅行用の医療保険や飛行機や荷物の遅延補償、旅行のキャンセル保険などが追加された旅行に適したプランです。
このほか、モビリティ保険とウィンタースポーツ保険も利用できます。
「Metal」には、さらにレンタカー保険と携帯電話の盗難や故障に対応する保険が付きます。
さらに、パートナー企業での買い物でMetalユーザー限定の割引が受けられるなどのメリットもあります。

家族や友だちとアカウントを共有できる

また、有料プランに加入すると家族や友だちとの共有口座(Shared Spaces)を作れることもN26の特徴です。
口座は最大10人のユーザーと共有でき、一緒に家計の管理や旅行などに向けた貯金をすることができます。

貯金の方法としては、メイン口座からの自動振替とおつり貯金から選べます。
自動振替は、金額と頻度を設定しておくと、自動でメイン口座から共有口座に振替る機能です。
一方、おつり貯金はカードで購入した金額を1ユーロ単位で切り上げ、その差額を共有口座に貯金できます。
これは、共有でない個人のサブ口座(Spaces)でも同様の設定ができます。

N26のアプリUI

では、金融スーパーアプリN26のUIはどのようになっているのでしょうか。早速見ていきましょう。
こちらのサイトにあるアプリ画面を見ると、淡い緑や白などやわらかな色使いが印象的ですね。
画面下部にはタブバーがあり、「Home」「Finances」「Explore」「Cards」の4つのタブを切り替えられる仕様になっています。

ここでは、資産の管理や仮想通貨の取引ができる「Finances」タブを詳しく見ていきましょう。
全体的にシンプルなデザインですが、口座のマークにイラストを使っていたり、暗号資産のロゴを使っていたりと、直感的にわかりやすくなっています。

「Finances」のトップ画面では口座の残高や暗号資産の評価額が表示されています。
有料会員の場合、メイン口座の残高だけでなくGroceries(食費)、Savings(貯金)など目的別のサブ口座(Spaces)や、家族や友人との共有の口座も表示されます(参考 : 公式サイト)。
サブ口座の表示は棒グラフのようになっていて、目標の貯金額に対し現在の残高がどの程度なのか、こちらも直感的にわかるデザインになっていますね。

また、「Crypto Portfolio」をタップすると新しい画面(左から4番目の画像)に遷移し、暗号資産のポートフォリオを確認することができます。
この画面では、評価額の推移がグラフで表示されていたり、各銘柄の評価額の動向がまとめられています。
下部には「Buy」「Sell」のボタンがあり、これをタップすることで暗号資産の取引ができます。
こうした動線からは、現在の資産状況を確認したうえで取引をしてほしいという意図があるようにも思えます。

まとめ

今回は、便利でマルチなモバイルバンク「N26」のサービスとアプリUIについてご紹介しました。
紹介したFinance画面のUIから注目したいポイントは、

  • イラストなどで視覚的に情報がわかりやすい
  • 資産状況を確認してから取引に進める動線

の2つです。
様々なサービスがアプリ1つで完結し、さらに直感的に操作ができるユーザーフレンドリーなモバイルバンクだと思います。