#プロモーション #CI/VI
Bankers 交通広告デザイン
- Client
- 株式会社バンカーズ様
- Year
- 2023
- Role
-
企画・設計
アートディレクション
デザイン
コピーライティング
- Description
- 貸付型クラウドファンディング/ソーシャルレンディングの分野で急成長中のBankers(バンカーズ)の広告クリエイティブを担当しました。
「貯蓄からバンカーズへ」というメッセージ広告を、新宿、渋谷、東急線沿線、大手町や日本橋などの東京メトロの駅構内などで掲出しました。
おかれていた状況
貸付型クラウドファンディング事業を運営するバンカーズ。
開業から約2年ということで、資産形成層の間でもまだまだ認知が広がっていない状況でしたので、まずは企業名と業態を伝えることを第一の目的としてプロジェクトがスタートしました。
インフレや老後不安など、時流にあったコピーを検討
スケジュールの関係もあり、コピーを中心としたクリエイティブの方向性を検討していました。
また、当初は業態の周知という目的を主眼におき、例えばインフレや老後不安など、時流にあったテーマのコピーを検討していました。
コピー案が絞られる中で、自分ごと化しやすくより引っかかりのあるコピー案が候補として残っていきました。どれも印象に残りそうなものでしたが、逆にコピーが浮ついてしまい、最も伝わってほしいことが奥に引っ込んでしまったようにも感じていました。
議論の最中にひとつのコピーが生まれた
改めて当初の目的を見直しながら議論をしている時に、ひとつのコピーが浮かびました。
それが「貯蓄からバンカーズへ」というキャッチコピーでした。
企業が認知されていなければ、先にどんな良いメッセージを発してもそのイメージが企業と結びつかない。
であるならば、はっきりとした自己紹介から始めるのが良いのではないか。
これからは「バンクではなくバンカーズ」、「貯蓄から投資(=バンカーズ)へ」。
その一番伝えたいことをシンプルに強く発して見る人の頭の中に少しでも印象を残すためのコピーとして最適だと考えました。
消費者のお金の置き場所を投資=バンカーズへ変えるという意味と、銀行(銀行の象徴とも言える貯蓄と融資業務)、この2つをバンカーズへと変換する。
新しい金融プラットフォーム、金融業界のゲームチェンジャーとして消費者にこれまでと違った価値を提案するという意思が、このメッセージに込められています。
そして、さらに、このコピーにはいろいろな機能が備わっていると感じます。消費者に気づきを与えつつもほどよく受け手のアクション喚起になっている。さらに、企業側としての意思の言葉にも見えるが、受け手への押し付けがましさはあまり感じさせず、清々しくそしてダイナミック。
自社内のスローガンとしてインナーブランディングとしても機能しながらも、消費者に対する適切なコミュニケーションとなることを願っています。
メッセージの力を最大限に活かすクリエイティブ
「貯蓄からバンカーズへ」というメッセージに、バンカーズの真摯な姿勢と、未来への意志を感じでいただけるように、メッセージをビジュアルとした力強いクリエイティブを心がけました。
キャッチコピーを手書き文字で表現したのも、メッセージの熱量をしっかりと伝え、情報量の多い電車内や駅構内の掲出で活字の中に埋もれないこと、バンカーズ側の声でもあり、ユーザー側の声でもあるという捉え方ができることからこのデザインに至りました。また、紫をコーポレートカラーとする企業が少ない強みを活かして紫=バンカーズと認識していただくため、色を大胆にあしらっています。
アイコン的な印象を残すイラストは、日常的に賢く投資に向き合うバンカーズユーザーを表現しています。メッセージの強さに負けないように、独創的でグラフィカルな描写を得意とするイラストレーターのハイゼアさんにお願いしました。交通広告をはじめ、WebサイトやWeb広告などのメディア展開のシンボルとなるイラストをデザインすることで、プロモーション全体の整合性とバンカーズのブランドイメージの醸成を狙いました。
- Creative Direction,Copy Writing
- 大塚 啓二
- Art Direction
- 服部 匡孝 / LOVED Inc.
- Design
- LOVED Inc.
- Illustration
- ハイゼア/Hi There