WORKS

投資信託運用会社サイトのWebサイト戦略策定プロジェクト

調査・分析

投資信託運用会社様のWebサイト戦略策定プロジェクトにあたり、各種調査と分析業務を担当しました。

CLIENT:
投資信託運用会社様
DATE:
2017.08

OUTLINE

投資信託運用会社Webサイトにおいて、Webサイトリニューアルに向けたWebサイト戦略策定にあたって、各種調査と分析業務を担当しました。
アクセスデータ解析とエキスパートレビューをもとにした課題の整理と、他社施策の調査・整理をもとに考察を加え、サイトの向かうべき方向性をご提示しました。

ROLE

  • エキスパートレビュー/競合分析
  • 課題抽出・整理
  • Webサイト戦略策定

Process

Webサイト戦略策定の流れとしては、以下のような流れをご提案し、こちらに沿って進めていきました。

ユーザー層を分類して、それぞれの状況を整理

投資信託運用会社のWebサイトは、誰がどんな目的で利用するのか。消費者に対して何をどう打ち出していくのか。
これまでの業務の中で、運用会社のWebサイトの価値や役割、メーカーとして何を発信していくべきかをあらためて検討する必要性を感じていたため、分析の最初のアプローチとして、ユーザー層を分類して、それらの層にとってのサイトの価値を整理するところから始めました。

ユーザー層の分類の仕方については、クライアントご担当、営業サイドへのヒアリングと、アンケート調査、アクセス解析をもとに分類していきました。
クライアントへのヒアリングでは、特に法人利用においてのWebサイトの利用シーン、利用目的などをヒアリングしました。

アクセスデータも参照しましたが、データを見ながら法人か個人か個人利用の中でも商品保有者か否かといったところを推測しユーザー層を分類した上で、どういった層のユーザーがどこをどういった見方をしているかを想像しながら数値を見ていきました。

そして最終的に、その分類したユーザー層ごとに、Webサイトの利用シーン、利用目的、利用頻度、利用箇所、サイトに期待することなどを整理しました。

各ユーザー層に対する競合の考え方を分析

さらに、競合他社が誰に何を提供しようとしているかを捉えることを目的として、競合サイトの状況を分析しました。
競合サイトが力点を置いているポイントを、コンテンツや機能の充実度、配置の仕方などについて調査することで、各社が各ユーザー層に対してどういった考え方をしているかを知る目的です。

例えば一般ユーザーに対する施策として、自社商品を保有、もしくは購入を検討中のユーザーに対しどういった手当をしているかを見ることで、それらの層に対する各社の考え方を伺い知ることができるため、そうした観点でひとつひとつ見ていきました。

Webサイトの役割と目的を定義

これらの分析結果を踏まえて、投信運用会社としてのWebサイトの役割を整理しました。

そしてその上であらためて、クライアントとして今後優先したいと考えている部分を検討いただき、「誰に」「何を」「どのように」提供していくかを整理していきました。

整理にあたっては、ビジネス視点だけでなく、ユーザーがWebサイトに期待すること(潜在的なニーズも含め)、という視点の両方向で整理しました。
ユーザー視点から考えることは、最終的なビジネスの成果という面で非常に重要です。

最終的にクライアントとしての各ユーザー層に対する考え方や、Webサイトにおいて具体的に何を提供し何を達成するかを定義しました。

Webサイトの役割に沿って、分析軸を設定

Webサイト戦略策定に向けて、定義したWebサイトの役割・目的に沿って分析していきました。
分析にあたってはまず分析軸の設定を行いました。ビジネス上ユーザーにやってもらいたい部分、ユーザーに良い体験を提供していきたい部分の両軸から考えて、分析軸を設定しました。

分析軸としては、例えば、商品詳細から流入するユーザーに対するコミュニケーション、自社商品を保有する一般ユーザーに対するコミュニケーションなど、10個程度の分析軸となります。
これらのテーマに沿って、それぞれ、どうかたちにしていくかを導き出すための分析を行いました。

Webサイトの具体的なあり方を導き出すための分析

今回はWebサイトリニューアルに向けた分析ということで、「誰に」「何を」「どのように」という観点で、実際の設計時に役立つ、より具体性のある内容としました。

UIやコンテンツ部分も細かく見ていきましたが、同じ機能・コンテンツでも、見せ方やUIによってユーザーの受け止め方が変わるため、表現部分の分析は重要です。
また、各ユーザー層にとって各情報の意味合いや価値も違いますので、ユーザーごとの視点も必要になります。

一例として、商品詳細ページからの回遊というテーマの分析をご紹介しますが、投信運用会社サイトではユーザーのタッチポイントの多くは商品詳細となるため、商品詳細を基軸にした考え方が重要です。
関連商品へ誘導する、といったビジネス視点での単純な話ではなく、商品詳細ページへ訪問するユーザーの本質的なニーズや心の声を想定し、どうおもてなしすれば良い体験につながるかといった観点で具体的な考え方を提示しました。

もう一つの例としては、リニューアル時に必ず議論になるであろう、商品検索と絞り込みの部分を細かく見ました。各社のUIが、誰のどんな利用シーンを想定したUIとなっているか、各ユーザーにとってのメリットデメリットを整理し、クライアントとして優先したいことによってUIを選べるようにしました。

今回はリニューアルに向けた分析ということで、細かな設計部分にも踏み込んだものとしましたが、大きな戦略と細かな部分を双方向で考えていくやり方は、カタチにする段階での戦略とのズレが起きにくい有効なやり方だと思います。